輸血の歴史、世界初の輸血には羊の血が使われた

人間に対する世界初の輸血
世界では初めて人間に輸血が行われたのは、1667年6月15日のこと。
国王ルイ14世の顧問医師を務めたフランス人医師ジャン=バティスト・デニが、貧血に苦しむ15歳の青年に約225mlの子羊の血を輸血を行いました。

羊の血を使った輸血の結果
羊の血を輸血したわけですから当然死亡……とはならず、青年は元気になりました。
羊の血を輸血しても問題なかったことから、デニ医師は子羊の血を使って輸血を続けていましたが、輸血をした患者の中から死亡者が出てしまい、殺人罪で訴えられました。
裁判の結果は無罪となりましたが、裁判の影響でフランスでは輸血は禁止され、次いで、イギリスでも輸血は禁止になってしまいました。

人間の血を使った輸血の歴史
世界では初めて人間の血を使った輸血が行われたのは、世界初の輸血から約150年後の1818年12月22日のこと。
イギリスの産科医であったジェームズ・ブランデルが、女性患者に夫の血を輸血したのが最初になります。
患者は元気になりましたが、後に死亡。
その後も10人の患者に輸血が行われ、生き延びたのは5人だったといわれています。

輸血が安全になったのは
血液のことがよくわかっていない時代の輸血は、副作用が伴い、死亡の危険と隣り合わせでした。
現代の輸血が安全になったのは、2つの発見があったためです。
ひとつは、1900年にカール・ラントシュタイナーがABO式血液型を発見したこと。
これにより、血液型の型の違いによって生じていた副作用や死亡事故が減りました。
もうひとつは、1914年にアルベール・ユスタンが抗凝固剤の発見をしたこと。
血液を採取すると固まってしまいますが、クエン酸ナトリウムを血液に混入することで血液が固まらないことがわかり、採取した血液を保存しておき、必要なときに輸血することができるようになったのです。


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