煩悩の数が108になった由来と除夜の鐘

人間の煩悩の数が108個という由来
仏教では、人間の感じる器官として、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根あるとされていて、まず6通りの煩悩があります。
眼・耳・鼻・舌は、見る・聞く・嗅ぐ・味わうことで、身は触れることを感知する器官、意は仏法を理解する器官を意味します。
この器官には、好・悪・平の3種類あるため、煩悩の数は6×3で18通り。
18の煩悩には、浄(きれい)と染(きたない)の2種類あるため、18×2で36通り。
36の煩悩は、前世・現世・来世の三世にわたって人を悩ませることから、煩悩の数は36×3で108個になるというわけです。
この六根説が最も有名ですが、これ以外にも、古代インドでは「108」という数を「とても多い」という意味で使っていたため、そこから煩悩の数が108になったという説など、多くの説があります。

除夜の鐘の108回と煩悩の数108個との関係
除夜の鐘は、寺によってつく回数は様々ですが、多くの寺で108回つかれます。
108回つくお寺では、107回を大晦日(12月31日)につき、残りの1回を元日(1月1日)につくところが多いです。
除夜の鐘が108回になった理由は、一般的には人間の持つ108個の煩悩を取り除くためといわれています。
また、月の数の12、二十四節気の24、七十二候の72を足した数が108なので、108回は1年間を表すという説もあります。

四苦八苦との関係
煩悩の数の108や、除夜の鐘の数の108は、「四苦八苦」に関係しているといわれることがあります。
これは、四苦が4×9で36、八苦が8×9で72になり、36+72で108になることからです。
しかし、四苦八苦を「4×9」と「8×9」に分けるのは、ただの言葉遊びです。
そこから計算して出された108という数が、煩悩の数や除夜の鐘の回数と関係していることはありません。


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